――神が見捨てた一つの蒼の惑星。
その世界は惑星内だけで集束し、幾度目かの終焉を間もなく迎えようとしていた。
――その人の子の世界。
各地に、摩訶不思議な出来事が、単なる噂として面白おかしく広まるこの時代。
その中でもオカルト(心霊現象)と一括りにされるものがある。
幽霊・祟り・生霊・妖怪などなど。
気のせい、もしくはばかばかしいとされながらも、明確に科学的に否定できていない。
そう、事実、それらは確かにこの世に存在しながら、それと気付かれていない。
知られたくない者と知りたくない者。
だが、今、その均衡は崩れようとしていた。
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